夏と命
夏の暑さに生きる命の全てが
勢いを増し、走り抜けようとしている
この時期になると
その勢いに巻き込まれて
なんとも言い表せない気持ちになる
ソワソワして
ザワザワする
眩しすぎる太陽の光に
眼を開けていられなくなる
瞼を閉じて抵抗しても
抉じ開けようとしてくる勢いに
ただただ受けては流しやり過ごす
水星の逆行に伴っているのか
今年の夏は過去の夏に気持ちが押し戻される
10年経っても変わらないことと
10年経ってやっと変わったこと
空中分解しそうな心を繋ぎ止めるのは
物質的に触れることのできなくなった彼の
宙からのメッセージだった
当たり前と思われがちな事こそ
そうではないと言うこと
そこに溢れているエネルギーに
必死について行く
必ず来る死を迎える時に
これでよかったのかを問いたい
それまで自問自答は続く
私の夏はいつも 生 について
深く考える季節なのである。